2017年03月13日
遺族も参列者もお互いに理解する必要性
最近増加の傾向にある家族葬と呼ばれる葬儀は、すでに多くの人に知られてはいますが、家族と親戚、限られた親しい友人などだけで行う形となっています。家族や親しい友人など少ない人数で、故人と最後のお別れをゆっくりと行いたいと希望する場合に選ばれています。家族葬というと、家族だけで行うお葬式だと考える人も多くいます。しかし、実際は参列者の人数に違いがあるということで、宗教的な儀礼は行います。家族葬を行うと決めた場合には、周囲の人たちの理解を得る必要があります。
そのため、まず葬儀を家族葬で行う旨を前もって知らせておくことが大切となります。これは、弔問に行くつもりでいる人に対して、それをお断りするということです。いきなり家族葬で行うので、弔問はお断りしますというお知らせをしてしまうと周囲からの誤解を招きます。お悔やみを言いたいと考えている人は、迷惑だから来ないでくださいと言われたと感じてしまうこともあるからです。昔から行われている一般的なお葬式は、弔問客の人数でその規模は語られていました。
弔問客が多ければ多いほど、故人の生前の仕事などを認められた印象も与えていたようです。しかし、現代は人からの見た目よりも、家族や友人との最後に時間を重要視する人のほうが多くなっています。ですから、葬儀に参列したいと希望する人も、遺族の気持ちをきちんと理解する必要があります。いちばん大切にしなくてはいけないのは、遺族の悲しい気持ちを察することです。遺族側も参列する側もお互いを理解し合うということが大切となります。